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真中満が髙津臣吾監督に問うヤクルト初リーグ3連覇へのプラン。三番・山田哲人、四番・村上宗隆は「変えない」「優越感があるふたり」 (2ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【「せっかく負けた」この思いを無駄にしない】

真中 前年日本一に輝いたものの、2022年は日本一にはなれなかった。この悔しさは、今後どのように生かしていきますか?

髙津 そうそう、本当にこの経験は絶対に生かさなくちゃいけない。ある意味、「せっかく負けた」のだし、「せっかく悔しい思いをした」のだから。これは、日本シリーズという大舞台に立った者だけが経験できること。

 この舞台に立てない者は決して経験できないことだから、せっかく経験したのならば、それは必ず2023年以降に生かさなくちゃいけない。その思いはとても強いです。

真中 現役時代の髙津監督は日本シリーズでは1点もとられていないし、11試合連続無失点で8セーブの無敗を誇っていますから、なおさらですね。

髙津 そうなんですよ。そもそも、日本シリーズって点をとられるものなんですか(笑)?

真中 もちろん、とられるものですよ(笑)。

髙津 あ、そうなの? 点なんてとられないものだと思っていたし、投げたら「0」になるものだと思っていましたよ(笑)。

この記事に関連する写真を見る真中 本当に日本シリーズでの髙津さんは頼りになりましたからね。それにしても、2年連続で本当に面白い日本シリーズでした。ヤクルトは負けたけど、それでも本当に紙一重の戦いで、野球の醍醐味にあふれていましたよね。

髙津 負けてこんなことを言うのはダメだけど、「これでいいのかな?」という思いもありましたね。これが野球の面白さであり、僕らも「よし、もう一度頑張ろう」と思えた。この思いが、2023年にさらに大きく飛躍するきっかけとなるんじゃないのかな? 現時点では、期待も込めてそう言っておきたいと思います。

真中 僕が監督で、髙津監督が一軍投手コーチだった2015年の日本シリーズでは福岡ソフトバンクホークスに対して手も足も出なかった。どの観点から調べても、相手のほうが上回っていましたから。

 福岡のニューオータニのお風呂で、いつも悔しさを噛み締めていた思い出しか残っていない(苦笑)。それに比べれば、2022年の悔しさは2023年以降につながるものだと思いますね。

髙津 あの時は、相手にならなかったですよね(苦笑)。だから、交流戦で2021年、そして2022年と2年連続でホークス相手に3連勝したときはうれしかったな。王貞治会長が「ヤクルトのようなチームを目指せ」と言ったということも聞いて、あれは本当にうれしかった。

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