ドラフト最下位指名の12人は実力者だらけ。元甲子園のスター、社会人屈指の強打者などプロ野球で下剋上なるか (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

中日から7位指名を受けた日本新薬のスラッガー・福永裕基中日から7位指名を受けた日本新薬のスラッガー・福永裕基この記事に関連する写真を見る中日7位
福永裕基(日本新薬/二塁手・三塁手/右投右打/26歳)

 ドラフト会議中、中日の指名を見ながら「強打の内野手は獲らなくていいのか?」とハラハラしていた。だが、まさか最後にこんなウルトラCを残していたとは予想外だった。福永は社会人球界屈指の強打者であり、広角に長打を放てる打力は「プロで見てみたい」と思わせた。なぜ福永が12球団のドラフト最下位指名となる69番目まで残っていたかと言えば、26歳という年齢がネックになっていたから。これまで何度も指名漏れの憂き目に遭いながらも、今年は春先のJABA東京スポニチ大会で3打数連続本塁打を放つなど猛アピール。貧打に泣く中日にとって、起爆剤になる可能性がある。「負けたら終わり」のサバイバル要素の強い社会人野球で培った生命力を、晴れの舞台で存分に発揮してもらいたい。

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