ドラフト最下位指名の12人は実力者だらけ。元甲子園のスター、社会人屈指の強打者などプロ野球で下剋上なるか

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

「ドラフト順位はチャンスの順番」。そう語るプロ野球選手もいる。ドラフト順位が高ければ高いほど首脳陣から与えられるチャンスは多く、順位が低いほどチャンスをもらえないという意味だ。

 だが、プロ野球は結果がすべての世界でもある。これまでドラフト下位指名を受けながら、スターダムにのし上がった選手も数多い。そこで今回は2022年のドラフト会議で各球団の最下位指名(育成ドラフトは除く)にスポットを当ててみたい。12人の「ドラフト最下位指名選手」のなかに、野球人生の下剋上を起こす選手は現れるのか?

日本ハム6位指名のサイドハイドの速球派・宮内春輝日本ハム6位指名のサイドハイドの速球派・宮内春輝この記事に関連する写真を見る日本ハム6位
宮内春輝(日本製紙石巻/投手/右投右打/26歳)

 じつに日本ハムらしい指名だった。社会人のひとクセある実戦派投手を下位指名するのは、日本ハムのお家芸と言っていい。2008年7位の谷元圭介(現・中日)など、その代表例だ。今年選んだのは、速球派サイドハンドの宮内。大卒4年目の今季に大幅にスピードアップし、評価が急上昇。スライダー、シンカーで両サイドを幅広く使えるリリーフタイプだ。来季はルーキーながら27歳になるだけに、1年目から勝負の年。新陳代謝の早い球団だけに、春季キャンプから体調万全で持ち味をアピールしたい。

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