世界を驚かせた二刀流、大スターの引退、前代未聞の不祥事...2021野球界「10大ニュース」 (2ページ目)

  • 紙井昇●文 text by Kamii Noboru
  • photo by Taguchi yukihito,JMPA,Koike Yoshihiro,Ohtomo Yoshiyuki,KyodoNews

東京五輪で悲願の金メダルを獲得した侍ジャパン東京五輪で悲願の金メダルを獲得した侍ジャパンこの記事に関連する写真を見る「侍ジャパン」が東京五輪で悲願の金メダル

 稲葉篤紀監督が「集大成」と位置づけた東京五輪で、野球日本代表「侍ジャパン」が悲願の金メダルを獲得した。

 初戦のドミニカ共和国戦は終盤までリードを許す苦しい展開。1対3と2点追う9回裏、日本は村上宗隆(ヤクルト)のタイムリーと甲斐拓也(ソフトバンク)のスクイズで同点に追いつくと、一死満塁から坂本勇人(巨人)がセンターオーバーのタイムリーを放ち、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

 この勝利で勢いに乗った侍ジャパンは、連戦連勝で決勝に進出。アメリカとの決勝では、先発・森下暢仁(広島)の好投、村上のホームランなどで2対0と快勝。正式競技となった1992年のバルセロナ五輪から6度目の挑戦で、ついに悲願の金メダルを獲得した。

 大会MVPには5試合すべてに出場し、チームトップの打率.350、7打点をマークした山田哲人(ヤクルト)が選ばれた。

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