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世界を驚かせた二刀流、大スターの引退、前代未聞の不祥事...2021野球界「10大ニュース」 (4ページ目)

  • 紙井昇●文 text by Kamii Noboru
  • photo by Taguchi yukihito,JMPA,Koike Yoshihiro,Ohtomo Yoshiyuki,KyodoNews

新人王を争った(写真左から)DeNA・牧秀悟、広島・栗林良吏、阪神・佐藤輝明新人王を争った(写真左から)DeNA・牧秀悟、広島・栗林良吏、阪神・佐藤輝明この記事に関連する写真を見る史上稀にみるハイレベルな新人王レース

 2021年のプロ野球「新人王」レースは史上稀にみる大激戦となった。

 セ・リーグは、広島の守護神・栗林良吏を筆頭に、打率.314、22本塁打をマークしたDeNAの牧秀悟、シーズン9勝を挙げクライマックスシリーズ、日本シリーズでも好投したヤクルト・奥川恭伸、1試合3本塁打などシーズン序盤にホームランを量産した阪神・佐藤輝明、セ・リーグ盗塁王に輝いた阪神・中野拓夢、ルーキーながら10勝をマークした阪神・伊藤将司と、続々と候補者が出現。

 そんなハイレベルなレースを制したのは、新人最多セーブのプロ野球タイ記録となる37セーブを挙げ、防御率0.86と圧巻の数字を残した栗林だった。広島からは前年の森下暢仁に続き、2年連続11人目の新人王獲得となった。

 新人王こそ逃したが、牧、奥川、佐藤、中野、伊藤の5人には新人特別賞が贈られた。

 一方、パ・リーグは13勝をマークし、チーム25年ぶりのリーグ制覇に貢献したオリックス2年目の宮城大弥が、日本ハム・伊藤大海に234票差をつけて圧勝。パ・リーグのルーキーで唯一の2ケタ勝利(10勝)を挙げた伊藤は新人特別賞を受賞した。

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