2021年外国人選手たちの通信簿。高木豊による4段階評価でセ・リーグは明暗クッキリ (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

中日【〇】

 今季も打線の中軸を担ったダヤン・ビシエドをはじめ、クローザーとして49試合に登板したライデル・マルティネスらが活躍を見せた。

「中日は力のある助っ人外国人が多いです。中でもクローザーのマルティネスはよかったと思います。最後は疲労もあってか息切れしていましたけど、常に安定していました。先発の(ジャリエル・)ロドリゲスはいいものを持っているのに勝ちに恵まれなかったですね。替えなくていいところで替えたり、使い方がかわいそうでした。ただ、間違いなく力はあるので来年は期待できると思いますし、中日はロドリゲスを勝てる投手にしないといけません。

 ビシエドは前後のバッターの調子がもっとよかったら......チームで打っていたのはビシエドひとりだけという印象でしたからね。成績は、本塁打も打率も打点も物足りないですが、ひとりだけマークされて、調子がいい時に勝負を避けられると苦しいですよ。それでも出場を続けたわけですから十分でしょう。

 野手のマルティネスは、捕手または一塁、それとも外野で使うのか、スタメンで使うのか、代打で使うのか。起用法が中途半端で本人もどうしていいかわからなかったんじゃないでしょうか」

【主な助っ人外国人の成績】
(野)ビシエド 130試合 打率.275 17本塁打 70打点 出塁率.333 OPS.766
(投)R・マルティネス 49試合 1勝4敗 23セーブ 防御率2.06 
(投)ロドリゲス 12試合 1勝4敗 防御率3.65 QS率36.4

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