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村上宗隆の100本塁打達成で思い出すルーキー時代の清原和博。黄金時代の西武がその才能を開花させた (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Kyodo News

 指揮官は清原に十分な配慮を施し、清原の前後を固めるクリーンアップは、それぞれが強打者だったことで、互いに相乗効果を生み出した。もちろん、本人の実力があればこそではあるものの、清原の持つ天性の才能を開花させるのに、当時の西武は最適な環境だった。

 こうした、周囲からのさまざまなサポートを受けて、清原は1989(平成元)年6月4日、21歳9カ月で通算100号ホームランを記録する。平成初年度に打ち立てられた偉大な記録は平成期間、一度も破られることがなかった。そして元号が変わり、令和時代となった今、村上宗隆が21歳7カ月という驚異のペースで清原の記録を更新した。

 時代は変わる。スターは常に生まれ続ける。それでも、清原和博の若き日々の輝きは決して失われることはないのだ――。

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