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サッカー界のご意見番・木村和司は「中田翔の電撃移籍」をどう見たか? (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

――中田選手はすでに試合にも出場しています。それは「さすがに早すぎる」「何らかの処分をきちんと受けるべき」といった意見も多いです。

「どの程度の処分がいいのか、そこは難しいところ。プロ野球界の宝みたいな選手でもあるし、そういう選手をいきなりやめさせる、というのもどうかと思うし......。どこで折り合いをつけるのか、そのあたりの難しさはある。

  ただ、今回のことは野球界自体がよくないイメージで見られるというか、繰り返しになるけれど、『本当にこれでいいの?』という感情や疑問が拭えない。何かスッキリしない思いを抱えているのは、自分だけではないと思う。これといった処分もなく、(ファンを)納得させられるのだろうか......」

――一部では、日本ハムの栗山英樹監督と巨人の原辰徳監督との関係による「美談」として取り上げられています。

「それも、ちょっとおかしいかなと。メディアを含めて、世の中がそういったムードにあるとすると、もう少し時間が経てば、何もなかったかのように、あやふやなものになっていくのだろうな。そうなったら、本当にどうかと思う。罰も処分も何もなく、このまま終わるのか、と」

――どれくらいの期間がいいかはわかりませんが、2軍で活動したり、ボランティア活動をしたり、そういった処分の形が見られたら、また違ったのでしょうね。やはりあまりにも早い現場復帰が、多くの人に疑問を抱かせている印象があります。

「そうかもしれない。多くのファンが納得するような、何らかの処分がなされて、彼の反省した姿が見られれば、印象は違ったかもしれない。

 もしかすると、表に出ていない事情があるのかもしれないけど、外から見る限り、今回のことは本当によくわからない出来事だな、と。

 まあ、部外者がとやかく言うのはどうかと思うけど......って、こんな話をしていたら、自分が言われてしまう。『部外者がとやかく言うな!』って。それこそ、張本(勲)さんに叱られてしまうんじゃないか?」

――今回は専門外の競技界のお話をしていただき、ありがとうございました。

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