パ・リーグの優勝争いは楽天が本命も「ロッテが一番面白い」。高木豊が後半戦を占う (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Kyodo News

――最下位の日本ハムは、5位西武からさらに離されています。

高木 やはり年俸の高い選手が仕事をしてくれないと勝てませんよ。大田(泰示)、西川(遥輝)、近藤(健介)も物足りないし、今は若手が頑張っている、というだけですよね。中田(翔)のことも含めていろいろと問題を抱えているので、ちょっと別枠(後編)でお話しします。

――ちなみに、高木さんはコーチとしてアテネ五輪を経験されました。東京五輪に出場した選手は心身ともに疲労が蓄積していると思いますが、どんな影響が考えられますか?

高木 やはり疲労は残ってますよ。緊張の連続だったでしょうし、コロナ禍ということもあって、大会期間中は生活面でも気を使ったと思います。アテネ五輪の時のメンバーも、燃え尽き症候群になりかけていた選手もいました。ただ、そこから調子を崩してガタガタになった選手はいませんでしたね。後半戦が始まりましたけど、東京五輪メンバーはみんな頑張っていますし、それぞれのチームでキープレーヤーになっています。

 金メダルを獲得したことも大きいでしょうね。銀メダルや銅メダルで終わっていたら、疲れが倍になっていたかもしれない。でも今回は胸を張ってチームに帰れただろうし、そこはアテネ五輪の時とは全然違ったと思いますよ。

(後編:日本ハムと「中田翔」問題)

元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア

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