2021.07.15

佐藤輝明も大暴れなるか。大谷、清原などオールスターで活躍した怪物ルーキーたち

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Kyodo News

 昨年はコロナ禍で中止となったプロ野球のオールスターゲームが2年ぶりに開催される(7月16日、17日)。今年はファン投票で、阪神のルーキー・佐藤輝明と中野拓夢が選出され、監督推薦で広島1年目の守護神・栗林良吏らも選ばれるなど、フレッシュな選手たちが豪華メンバーと顔を並べることになった。

2013年のオールスター第2戦で、巨人・菅野からヒットを放った日本ハムの大谷2013年のオールスター第2戦で、巨人・菅野からヒットを放った日本ハムの大谷 この記事に関連する写真を見る  各チームで活躍するルーキーたちのパフォーマンスに期待が高まるが、過去のオールスターゲームでファンを大いに沸かせた、プロ1年目の選手たちのプレーを振り返ってみよう。

 1990年は、史上初となるルーキー同士の先発対決が実現。独特のトルネード投法から繰り出す落差の大きいフォークで三振の山を築いていた野茂英雄(近鉄)と、150km以上の剛球を武器に開幕早々からクローザーとして活躍していた与田剛(中日)が、第2戦で相まみえた。

 慣れない先発マウンドに上がった与田は、152kmの直球でパ・リーグの3番ラルフ・ブライアントから空振りを奪うなど、オールスターゲームということもあって、自慢の直球でどんどん攻める。しかし、4番の清原和博(西武)にそれを完璧に捉えられ、平和台球場の左中間上段に飛び込む特大ホームランを許した。

 しかしその直後、再び見せ場が訪れる。セ・リーグ4番の落合博満(中日)が同僚の与田の敵討ちとばかりに、野茂が投じた5球目の直球を捉え、左翼席にホームランをたたき込んだのだ。大物ルーキー同士の対決が注目されていたが、球場を沸かせたのは両リーグが誇る絶対的な4番打者。「役者の違い」を見せつける格好になった。

 落合に一発を打たれた印象が強い野茂だが、続く原辰徳(巨人)からはフォークで、駒田徳広(巨人)からは高めの直球で空振り三振を奪うなど、"ドクターK"の片鱗を随所に見せた。

 同年のリーグで、野茂は29試合に登板して18勝8敗、防御率2.91、287奪三振という驚異的な成績を残し、最多勝や最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率のほか、ベストナイン、沢村賞、MVP、新人王とタイトルを総なめにした。一方の与田も、当時最多となるルーキーイヤーでの31セーブをマークするなど、共にシーズンを通じて圧倒的な活躍を見せた。