佐藤輝明も大暴れなるか。大谷、清原などオールスターで活躍した怪物ルーキーたち (2ページ目)
2度目のルーキー先発対決が実現したのは1999年のこと。横浜高校で春夏甲子園連覇を達成し、鳴り物入りでプロ野球の門をたたいた松坂大輔(西武)と、テンポのよい投球とフォークを武器に白星を重ねていた上原浩治(巨人)。ルーキーながら勝利数でリーグトップに立っていた2人の対決に大きな注目が集まった。
上原はパ・リーグ1番の松井稼頭央(西武)、2番の小坂誠(ロッテ)から2者連続3球三振を奪う最高の立ち上がりを見せる。しかし3番のイチロー(オリックス)に、高めに抜けたフォークをバックスクリーンまで運ばれた。それでも、その後もタフィ・ローズや松中信彦など、球界を代表する強打者との真っ向勝負で3回を1失点に抑えた。
圧巻だったのは松坂。セ・リーグ1番の石井琢朗(横浜)に対し、大きく鋭く曲がる128kmのスライダーで空振りを奪って追い込むと、最後は151kmの直球で空振り三振。続く鈴木尚典(横浜)からも、152kmの直球で空振り三振を奪った。
勢いに乗った松坂は、セ・リーグ4番の松井秀喜(巨人)も左翼への浅いフライに打ち取るなど、強打者たちを力でねじ伏せた。松坂は3回、味方のエラーも絡んで2点を取られたが、5つの三振を奪う好投。上原と共に、同試合の優秀選手に選ばれた。
同年、松坂は高卒ルーキーながら16勝5敗、防御率2.60という圧巻の成績を残して最多勝や新人賞を獲得。上原は20勝4敗、防御率2.09をマークし、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、新人王、沢村賞と多くのタイトルを手にした。
今季メジャーで両リーグ最多の33本塁打(2021年7月12日時点)をマークし、投手・打者(DH)の両方でオールスターに選出された大谷翔平。日本のルーキー時代(2013年)に出場したオールスターゲームでも二刀流で躍動した。
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