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田中将大は8年ぶり復帰の楽天で何勝するか。3人の名投手に聞いた (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Koike Yoshihiro

吉見一起氏(元中日)

予想:12勝4敗

 ふくらはぎのケガというのは投手でなくても致命傷になる箇所ですし、少なからず影響はあるでしょうが、幸いチームの状態もいいので、焦ることなく治療に専念できたんじゃないかと。なので、そこに関しては心配ないと思っています。

 2013年に24勝0敗という大記録を達成してアメリカに渡りましたが、その時とはスタイルがまったく違います。かつては力で押すパワー型の投手でしたが、アメリカではボールを低めに集めてゴロを打たせる技巧派へと変貌を遂げました。

 とくにアメリカでは振ってくるバッターが多く、このスタイルがハマりましたが、日本の打者に対してはどうか......すごく注目しています。ただ、パ・リーグは積極的に振ってくるバッターが多いので、メジャーの時のようにうまく打たせてとるピッチングができるかもしれません。

 とにかく田中投手は「負けない投手」です。どんなに調子が悪くても、しっかり粘って試合をつくることができる。最終的に12勝4敗と予想します。打線との兼ね合いがあるので勝利数を予想するのは難しいですが、少なくとも10個近くの貯金をつくってくれるんじゃないかと期待しています。

 とにかく田中投手のピッチングは生きた教材です。楽天の若手はもちろんですが、ほかのチームの投手もぜひ参考にしてほしいですね。

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