稲村亜美流のプロ野球の愛し方。「あれはエグい」と気になる若手選手は? (3ページ目)
「SNSで『どの球団のファンですか?』とよく聞かれるんですけど、本当に選べないんです。どの球団にも推しの選手がいたり、マスコットがいたりするので。だからどの球団もフラットに応援しています」
そして稲村さんは冗談めかして、「すごく都合のいい女だと思われるんでしょうね」と笑った。
2021年のプロ野球にどんな期待を抱いているのかを聞くと、稲村さんは少し間を置いてからこう答えた。
「例年以上に盛り上がってほしいですね。トリプルスリーとか、令和の三冠王とか、偉大な記録の誕生が見てみたいです。スポーツには人を元気にする力があると思うんです。コロナの影響で『世界はどうなるんだ?』と不安を覚えた人も多かったでしょうけど、スポーツの力で『世界復活!』の上昇気流を作ってほしいです」
令和の三冠王を達成するとすれば、候補は誰だろうか。柳田悠岐(ソフトバンク)、坂本勇人、岡本和真(巨人)、山田哲人、村上宗隆(ヤクルト)といった有力な候補が挙がる。そんなスター選手に思いを馳せつつ、稲村さんの口から出てきたのは2人の意外な新鋭の名前だった。
「阪神のルーキーの佐藤輝明選手のフルスイングは多くの解説者の方が褒めていますし、早く見てみたいです。あとはロッテの山口航輝選手。ロッテ情報ばかり送ってくる友達が山口選手のティーバッティングの動画を送ってくれたんですけど、あれはエグいですよね(笑)。打球のスピードと角度がすごかったです。今年はそんなニュースターが出てきてほしいですね」
明るく語る稲村さんだが、前述の通り沖縄取材がキャンセルになったように、仕事面でコロナ禍の影響を大きく受けている。緊急事態宣言が発出された2020年4月は「仕事は週1回あるかないか」という状況だった。
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