「美しすぎるプロ野球選手」の今。加藤優はコーチに転身、女子野球界でしたいこと (3ページ目)

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • photo by Kai Keijiro

── 思い入れがあるがゆえの行動だったと。

「女子野球界にはプロにはなっていないけど、レベルの高い選手がたくさんいると思うんです。ゆくゆくはそういった部分を整えるというか、たとえば男子野球のようにレベルの高い選手は当然のようにプロを目指すといった環境を作っていけたらといいなと思うこともあります」

── 埼玉西武ライオンズや阪神タイガースが女子チームを発足しましたが、いずれは12球団すべてが女子チームを持ってほしいという思いはありますか。

「はい。おそらく、それが女子選手のみんなの夢じゃないかと思いますね」

── やはりプレーする以上、明確な目標が欲しい。

「今は女子の高校野球が盛り上がっていて、硬式野球部がある高校が、全国で40校以上あるんです。私の時代は5校ぐらいしかなかったですし、プロの存在もあり急速に増えたと思うんです。ただ高校から先を考えると、まだ大学に女子硬式野球部があるのは6校ぐらいですし、あとはクラブチームや野球をしながら仕事をする社会人チームなどがありますが、まだまだ不安定な印象です。ですから今は、高校から先の道を模索する時期なのではないかと思います」

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── 加藤さん自身、まだ現役ということですよね。

「はい。期間限定で『GOOD・JOB』というチームに参加させてもらいましたが、基本的に所属チームはありません。ですから今は、自分でトレーニングを積みながら、今後どうやって行動すべきなのか考えながら日々を過ごしています。私の役割は、とにかく女子野球の存在をより世間に知っていただくということだと思っています」

── プライベートのことも聞きたいのですが、最近のマイブームは何でしょうか。

「ちょっと古いんですけど、アニメの『NARUTO』を見ることですね。今はそれが至福の時間です(笑)」

── そういえばYouTubeなどでもアニソンなどの歌を披露していますね。

「趣味としては歌がダントツで一番ですね。幼い時から歌を録音して楽しんでいたので、それが今につながっている感じです」

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