「美しすぎるプロ野球選手」の今。加藤優はコーチに転身、女子野球界でしたいこと (4ページ目)

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • photo by Kai Keijiro

今後は女子野球発展のために尽力したいと語る加藤優今後は女子野球発展のために尽力したいと語る加藤優── 今後はSNSなどを活用し野球に関して発信していきたいという思いはありますか。

「そうですね。YouTubeはあまり更新できていないのですが、最近ツイキャスなど個人的にネット配信などを始めたので、そういったところでファンの方や女子野球に興味のある方と交流していけたらなと考えています」

── 以前、自主トレを一緒にやったことのある秋山翔吾選手(シンシナティ・レッズ)がメジャーで頑張られていますが、なにか印象に残っている言葉などはありますか。

「あまり多くを語る方ではなく、姿で見せてくれる印象ですね。ただ自主トレの際、私以外にも何人か女子選手が参加したのですが、その対応にすごく感激したのを覚えています。秋山選手は、私たちの試合動画を事前にチェックしてくれていて、ノートにチェックポイントをまとめてアドバイスしてくださったんです。本当にありがたいと思いましたし、そういった誠実な対応は見習っていきたいなって」

── スクールで指導している立場としても大いに参考になりますね。

「秋山選手にはスクールのコーチになることを報告させてもらったのですが、『自分が教えたことを生かしてくれたらうれしいな』とおっしゃってくれたので、ぜひ指導に反映させたいと思います」

── スクールのコーチとして、また現役選手として今後どんな活躍をしてくれるか楽しみです。

「指導者として野球の楽しさを子どもたちに伝えつつ、選手として理想を描けたらなと思っています。先ほどもお伝えしましたが、私の役割は女子野球を多くの人に知ってもらうことです。女子選手が当たり前のように野球をして、より高いレベルを目指せる環境づくりに少しでも協力できたらうれしいですね」

PROFILE
加藤優(かとう・ゆう)/1995年5月15日、神奈川県生まれ。少年野球チームの監督だった父親のすすめで5歳から野球を始める。 少年野球チーム、リトルリーグ、ボーイズリーグを経て、高校時代から企業チーム「アサヒトラスト」に所属し、女子野球日本代表候補に選出される。2016年に女子プロ野球選手として「埼玉アストライア」に入団。2019年にベストナイン受賞(外野手部門)するも、同年11月に退団。現在はチームに所属せず、自身の夢を叶えるためトレーニング中 加藤優・厳選フォトはこちら>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る