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ハム流育成法。どうやって
高卒選手を不動のレギュラーにするのか? (4ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Koike Yoshihiro

── 森山選手には300打席与えて、球団の求めるものが見えなかったので戦力外という判断を下したのでしょうか。

「そうだと思います。森山は大卒3年目で、二軍での結果もそれほどよくなかった(287打数57安打、打率.199、7本塁打、26打点)。長打を期待されて入ってきなか、ボールにコンタクトする能力が上がりませんでした。力的には二軍で20発くらい打てる能力があるはずですが、そこが高まらなかったという判断を下されたのだと思います」

── 投手にもイニング数をどれだけ投げさせるという目安はありますか。

「あります。球数とイニング数ですね。二軍ピッチングコーチと球団が話し合って決めます。選手によっては、投げるゲームの数を決められます。もちろん、ケガ人が出ると変わってくることもあります」

── 選手の将来をしっかり判断するためにも、打者ならある程度の打席数、投手ならイニング数を経験させることが大事だと。

「そういうことです。ある程度の打席数やイニング数を経験するなかで、自分でいろいろ感じて練習していく。練習したことを試合で出せるようになったら、自分のなかで変化が絶対出てくる。『今のはすごくよかったな』『今までの自分になかった感覚が出てきたな』となっていくと、選手は徐々に変わっていきます。だからこそ、試合のなかでいろいろ経験させることが重要なんです」

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