2020.07.16

えっ!と驚く巨人ベストナイン。
八重樫幸雄が悩みに悩んであの選手も落選

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi

「オープン球話」連載第24回 

八重樫さんが選んだヤクルトのベストナイン>>

歴代ベストナインを選んだ記事はこちら>>

【堀内恒夫、江川卓、斎藤雅樹……、巨人歴代ベストピッチャーは?】

――以前、八重樫さんにお伺いした「八重樫幸雄が選ぶ歴代ベストナイン」が大反響でした。そこで、今回からは「球団別歴代ベストナイン」をお尋ねしたいと思います。事前に考えていただきましたが、選考は難しかったですか?

八重樫 いろいろな顔が浮かぶので、やっぱり難しかったですよ。打順も一緒に考えたのでなおさら。でも、懐かしい顔を思い出したり、最近の選手の成績を調べたり、いろいろ楽しかったけどね。

松井秀喜(左)と高橋由伸(右)はベストナインに入るのか photo by Sankei Visual――では、「歴代ベストナイン編」の記念すべき第1回は、先日球団6000勝を達成した巨人からお願いします! ポジションごとに伺いましょうか。まず、投手部門は?

八重樫 ピッチャーは1980年代の江川卓とか、1990年代の斎藤雅樹とか、いいピッチャーはいろいろいるけど、僕にとってはV9時代の堀内恒夫さんが、ジャイアンツの歴代ナンバーワンピッチャーですね。ストレートはとにかくスピンが利いていて、縦のカーブがものすごくよく曲がっていた。現役晩年にはスライダーも投げていたけど、全盛期はストレートとカーブだけで完全に抑えていましたから。

――「縦のカーブ」とは、いわゆるドロップのように曲がりが大きいカーブですね。

八重樫 そうですね。一瞬、バッターのあごが上がってしまうような感じで、一度上に行ってからグンと落ちてくる。そんな軌道の変化球でした。確かに江川もいいピッチャーでしたよ。打とうと思ったら、もうボールが来ている。スピードガン以上にスピンがかかったボールはやっぱり”怪物”でした。でも、現役として活躍した期間が短かったですからね。長い間、巨人のエースとして活躍した期間を考えると、やっぱり堀内さんかな?