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ロッテの強さは本物か? レジェンドOBが
分析も「予感はまったくなかった」 (3ページ目)

  • 栗田シメイ●文 text by Kurita Shimei
  • photo by Kyodo News

―― ここまで13試合消化しましたが、接戦でのゲームをしっかり勝ちにつなげています。

「投手陣の頑張りもあり、チーム全体として粘り強さが出てきた。ただ、シーズン序盤にも関わらず、リリーフ陣が登板過多気味なのは気になっています。やはり先発陣が6、7回ぐらいまで投げてくれる試合が増えないと......必ずシーズン途中でバテがきますから。

 とくに今シーズンは6連戦が続き、ビジターチームは調整の難しさとも戦わないといけないので、例年よりも負担は大きくなる。石川(歩)、美馬といった中心となるべき投手がイニング数を稼ぎ、貯金をつくっていけるかで投手の運用も変わってくる。先発陣は若手が多いので、石川、美馬のふたりが成績を残すことで若手投手への負担が軽くなれば、自ずと優勝争いに加わるチームになっていると思います」

―― 種市(篤暉)投手、小島(和哉)投手、岩下(大輝)投手といった若手がローテーション入りしましたが、シーズンを通して計算......という意味では読みにくい部分があるかと思います。

「彼らがシーズンを通してどれだけ投げられるかは、たしかに重要です。若い投手はひとつのきっかけで化けたりするので......。ただ、個人的には二木(康太)がもう一皮むけてくれると先発陣の厚みが出てくると思っています。二木にとっては飛躍の年になるかもしれません。あと今年は西野(勇士)がやってくれると思っていたので、ケガでの離脱(トミー・ジョン手術)は非常に残念です。

 そしてもうひとつ大事なことは、ビハインド時に出てくる投手が試合を壊さないこと。これはリリーフの視点からいうと、非常に難しいことなんです。今の打線なら3、4点のビハインドであればひっくり返す力がありますから、とにかく相手に追加点を取られないことが重要になります。僕らの時は、そのポジションに小宮山(悟)さん、高木(晃次)さんといった先輩方が担ってくれていました。とくにリリーフは年間を通して同じ顔ぶれで回すというのは無理なので、大谷(智久)や内(竜也)といったベテラン勢の奮起に期待したいですね」

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