ロッテの強さは本物か? レジェンドOBが分析も「予感はまったくなかった」
ロッテが開幕から好調を続けている。開幕戦はソフトバンクに敗れたものの、2戦目以降は破竹の8連勝を達成。現在(7月3日終了時点)楽天とともに首位に立つなど、パ・リーグの台風の目になりつつある。ストーブリーグでは福田秀平、美馬学のふたりをFAで獲得するなど、大型補強を敢行。ドラフトでも4球団競合の末に佐々木朗希を引き当て、例年以上に注目を集めているロッテだが、はたして今シーズンの強さは本物なのか──? 球団歴代最多の228セーブを誇り、"幕張の防波堤"の異名をとった小林雅英氏に聞いた。
試合後、ハイタッチをかわす益田直也(写真左)とレアード―― 今シーズン、ロッテは8連勝して首位に立つなど、好調を続けています。シーズン前に予感はありましたか。
「それがまったくないんです(笑)。大型補強をしたとはいえ、昨シーズンの上位3球団(西武、ソフトバンク、楽天)との差があると考えていたので......」
―― あらためて開幕ダッシュを決めた要因はどこにあるのでしょうか?
「NPBで実績のある(ジェイ・)ジャクソン、(フランク・)ハーマンが加入し、抑えの益田直也と7、8、9回の"勝利の方程式"が確立したことだと思います。今のところ、投げているボールの質もいい。私が投手コーチをしていた2015~2018年は、なかなかうしろが固定できずに苦しみました。今年はうしろ3枚が安定していることで、チームとしてプランが立てやすくなったことが好循環につながっています」
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