ベイスターズの贅沢すぎる悩み。外国人枠「5」で起用法はどうする? (3ページ目)

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • photo by Koike Yoshihiro

 となると問題はピッチャーである。ラミレス監督は練習試合で好投したピープルズのローテーション入りを明言しているが、野村氏の考えはこうだ。

「今季は開幕が遅れたことで連戦が続きます。たとえば、金曜日の試合が雨天中止になり翌月曜日に試合が組み込まれると9連戦になる可能性もあります。これまでのラミレス監督の投手の起用法を見ると、今季もおそらく先発ピッチャーの調子が悪いとみれば早々に降板させると思います。そうなるとやっぱりリリーフが非常に重要になる。おそらく、これまで以上にタフなブルペンになるでしょう。

 左のリリーフが少ないのでエスコバーは絶対に外せない。そしてパットンも貴重な存在です。野手3人だと起用できるピッチャーは1名なので、状況によってはリリーフのローテーションを組んでどちらかを登板させるか、あるいはベテランのロペスを休養させてエスコバー、パットンのふたりを同時に使うなど、ある程度ブルペンを充実させておかないと今季は本当に厳しいと思います。ピープルズに関しては、先発陣も決して盤石ではないので、いざというときのために準備をしてもらう。連戦によって外国人選手からもケガ人が出る可能性があるので、ピープルズにも十分チャンスはあると思いますよ」

 各外国人選手が能力を発揮することができれば、22年ぶりのリーグ優勝を引き寄せることができるはずだ。

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