福良GMが目指す育成のオリックス
「急場凌ぎの補強はしない」 (3ページ目)
―― その一軍ですが、今、あえて不安なポイントを挙げていただくとしたら、どのあたりになりますか。
「先発ピッチャーです」
―― えっ、先発ですか? 山岡泰輔投手、山本由伸投手と、侍ジャパンのプレミア12 でメンバー入りしたふたりが揃っていて、左の田嶋大樹投手、右の張奕投手、K-鈴木投手、荒西祐大投手と、ローテーションの候補には困らない布陣だと思うのですが......。
「たしかに山岡、山本はやってくれるものと計算はしていますし、ほかにも若いピッチャーの名前が7、8人、スイスイ挙がってくるんです。でも、若いのってシーズンに入ってみないとわからないところがあるんですよ。よかったらバーッと乗っていくんですけど、ひとつでも躓いたらガタガタッと崩れてしまう。若い連中が、もしも、ということになったとき、頼れるピッチャーの名前が浮かんでこないんです。だから贅沢を言わせてもらうなら先発は、外国人でもファームにいるピッチャーでもいいから、もう一枚加えて層を厚くしたいなという思いはあります」
後編につづく
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