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オリックス福良GMが明かす、
アダム・ジョーンズ獲得の舞台裏 (2ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Koike Yoshihiro

── 日本の他球団の動きも気にされていたんですか。

「ウチにそういう話が来てるくらいですから他球団にもいっているんじゃないかということで、早めに動きました。その頃までのチーム状況を見ていたら、得点力不足は明らかでしたからね。どうしても(吉田)正尚ひとりに負担がかかってしまう状況を何とかしたかった。左の正尚に右のジョーンズを並べるというのは、これは魅力的ですから、獲れるものなら何としても、ということです。

 どうやら大丈夫そうだという話になって、ウインターミーティングでも本人と会って気持ちを確認して、サインをするためにジョーンズが隣に座っていても、まだ最後、サインするまでは、ホンマかいな、どうなんかなという心配はしていました(笑)」

── あれほどの大物が日本に来る一番の理由はどこにあったと理解していますか。

「そこは今のメジャーの流れがあるんやないですかね。年齢がいった選手は契約がしにくくなっていて、去年のダイヤモンドバックスとの1年契約がまとまったのも3月に入ってからでしたし......イチローと話したときにも、彼は『自分がやれると思っていても年齢で見られてしまえば、もうどうしようもない』と言ってましたからね。ジョーンズにとっても、そういう流れは日本行きを決めるうえで大きかったんじゃないですか」

―― 実際、ご覧になってジョーンズ選手の動き、どんなふうに評価していますか。

「34歳でしょ。衰えている感じはまったくしませんね。全盛期と比べたら守備は落ちているかもしれないけど、それでもほかの選手と比べたらまだ遙かに上のレベルでしょ。何しろ、元が元やから(笑)」

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