2019.12.12

山本昌が語った藤浪晋太郎再生計画。
「制球難は必ず克服できる」

  • 佐々木亨●文 text by Sasaki Toru
  • photo by Kyodo News

 阪神タイガースの秋季キャンプで臨時コーチを務めた山本昌氏。若手を中心に多くの投手にアドバイスを送っていたが、なかでも注目を集めたのが藤浪晋太郎への指導だ。入団1年目から3年連続2ケタ勝利を挙げるなど、将来の”虎のエース”として順調に歩みを続けていた藤浪だが、2016年以降は思うような結果を残せず、今シーズンはわずか1試合のみの登板に終わった。そんな藤浪の現状は、50歳まで現役を続け、通算219勝を挙げた”レジェンド”の目にどう映ったのだろうか。

阪神の秋季キャンプで藤浪晋太郎(写真手前右)に指導する臨時コーチの山本昌氏―― これまで高校や社会人での指導経験はありましたが、プロ野球は今回が初めてでした。コーチ要請の経緯から教えていただけますでしょうか。

「矢野(燿大)監督から『阪神には若い左投手も多いので、臨時でコーチをやっていただけませんか?』とメールをいただき、いろんな方と相談しながら決めさせていただきました。じつは、シーズン前の春季キャンプに行った時に才木浩人投手からアドバイスを求められ、いろんな話をするなかで、ほかにも何人かの投手が僕のところに話を聞きに来てくれましてね。そういう流れもあって、臨時コーチをお受けさせていただくことにしました」

―― 今シーズンの阪神投手陣の印象はいかがでしたか。

「今シーズンに関しては、藤川球児投手や島本浩也投手など、試合終盤に出てくる投手がとくにしっかりしていたという印象がありました。もともとタイガースはリリーフ陣が強力なチームで、彼ら以外にも守屋功輝投手が台頭したり、いいピッチャーがたくさんいるなという印象がありました」

―― 実際に臨時コーチとして、現場で見たタイガース投手陣の印象はどうでしたか。

「シーズン中の印象そのままに、タイガースのブルペンはいいピッチャーがたくさんいました。小野泰己投手や望月惇志投手もすばらしいボールを投げていましたし、本当にレベルが高い。左投手で言えば、高橋遥人投手とはシンカー系のボールについて話したり、『僕はこういうふうに投げていたよ』と。とにかく若い投手を中心に、全員に声をかけてアドバイスさせていただきました」