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「獲物を追う動物」プレミア12で
世界を驚かせた周東佑京の走塁術 (4ページ目)

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro
  • photo by Getty Images

「僕、グラシアルになりたいんですよね」

 今年の日本シリーズで3本塁打を放ち、MVPに輝いたキューバ人の助っ人が理想の選手象だと語る。

「僕と正反対じゃないですか。長打力もあって、勝負強くて、率も残して、守備だって内野も外野も守れる。選手としてホントすばらしいですよね。ああいう選手がチームにいれば、監督だって使いたくなると思いますし、安心感がある。たしかに、代走として試合に出られることはうれしいですけど、そこに満足せず、もっと上を目指していきたいと思います」

 東京五輪でも侍ジャパンの切り札的存在として期待を寄せられている周東。「プレミア12が終わったら、しっかり来シーズンに向けて結果を出せるようにしていきたい」と力強く語り、福岡に戻ることなく秋季キャンプ地・宮崎へと一目散に向かっていったのだった。

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