2019.11.20

DeNAラミレス監督が巨人と阪神を分析。
負け越した理由と対策

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu

DeNAラミレス監督のシーズン総括 後編(前編はこちら>>)

 今シーズン、セ・リーグ2位となったDeNAが負け越したチームは、同1位の巨人と同3位の阪神のみ。対巨人は11勝14敗と肉薄したが、阪神には8勝16敗1分と苦しんだ。

 とくに阪神に対しては、6年連続で負け越しを喫するなど大の苦手にしている。来シーズンにリーグ制覇を果たすため、攻略が必須となるライバル2球団について、アレックス・ラミレス監督に聞いた。

来季もDeNAの指揮を執るラミレス監督――まずリーグ優勝した巨人についてですが、昨年からの変化をどのように感じましたか?

「広島から丸(佳浩)選手が加入したことは大きかったですが、3人のキャッチャーの使い方がすごくよかったと思います。強肩の小林(誠司)選手はエース級の菅野(智之)投手や山口(俊)投手とバッテリーを組んだ時の成績が抜群。FAで西武から加入した炭谷(銀仁朗)選手には、桜井(俊貴)投手やルーキーの髙橋(優貴)投手と組ませ、交流戦でも活躍しました。大城(卓三)選手も、長所である打撃を生かす起用をしていましたね」  

――投手陣についてはいかがですか?

「先発で15勝(4敗)を挙げた山口投手の活躍が光りましたが、先発からリリーフに回った田口(麗斗)投手も重要なピースになっていました。先発で投げていた時はストレートの球速が140キロ前半の印象だったのが、リリーフでは150キロ近いボールで勝負をしてきたので、それに翻弄されましたね。

 防御率(4.13)はそこまでよくなかったかもしれませんが、回またぎで複数回を投げられることは、他のピッチャーにとって心強かったでしょう。早い回からリリーフを投入するチームが多くなっている中で、彼のような投手がいるとチームも戦略を立てやすくなります。うちがホームランで状況を打開できた試合もありましたが、キャッチャーのリードを含めたリリーフ陣の研究をより進めないといけません」

――リーグトップの本塁打(183本)、得点数(663点)を記録した打線も脅威でしたね。

「(前編でも触れた)1番から5番までに強打者を揃えるという点では、巨人が頭ひとつ抜けていました。亀井(善行)選手がシーズン途中から1番に座ってすばらしい働きをしましたし、4番には岡本(和真)選手がいて、5番もさまざまな選手が役割を果たしていた。

 そして何より、2番の坂本(勇人)選手と3番の丸選手が打線をけん引していました。共に勝負強く、出塁率も4割前後をキープし、ふたりが揃って不調になることがありませんでした。どのチームに対してもそうですが、やはり初回から先発投手が全力で抑えにいくことが重要になると思います」