村田修一が高卒1年目の打撃論にあ然「ヒットの理由をメモしました」 (3ページ目)
──その話を聞くと、すぐにでも一軍で見たいと思ってしまうのですが。
「守備がプロのレベルに達していませんからね。言ってしまえば"バイト"レベルです(笑)。でも、僕もプロ入り当初は守備が苦手でしたし、自分でもそれをわかっていて意欲的に守備練習に取り組んでいます。このまま練習を重ねれば自然とうまくなるでしょう。
打撃で認められたらプロで生きていけます。(7月16日現在の)ファームでのホームラン数はまだ4本ですが、高校時代に70本以上のホームランを打っていますし、"伸びしろ"も十分にあります。才能を本格的に開花させたら、ファームでは手がつけられなくなると思いますよ」
──将来は村田さんのようなスラッガーになってほしいですね。現在のプロ野球では、ベイスターズの筒香嘉智選手と巨人の岡本和真が球界を代表する長距離打者として活躍しています。ふたりとも、村田さんが現役時代につけていた背番号25をつけていますが、それについてどう思いますか?
「それぞれの球団で、『背番号25と言えば筒香、岡本』と定着しているのはうれしいです。その番号が廃れなくて安心していますし、これからも長距離ヒッターとして中軸を打つ打者の番号であってほしいので、ふたりには頑張ってほしいです。そして将来、また誰かに背番号25番を引き継いでほしい。それがずっと続くことを願っています」
──後輩の活躍も頼もしいでしょうが、同級生の松坂大輔投手(中日)も一軍に戻ってきました。ちょっと余談になりますが、最近共演されたCMでは、松坂投手に『お前は俺ら世代の誇り』と言うセリフもありましたね。
「あのCMの話をしますか(笑)。よく『棒読み』とイジられるんですが、何回も撮影した中で、もっとセリフをうまく言えたカットもあったんじゃないかな、と自分では思うんですけどね(笑)。確かにCMの中の言葉ではありますが、大輔のことは本当に誇りに思っています。まだまだやれると思いますし、本人の納得がいくまで投げ切ってほしいです」
──最後に、村田コーチの今後の目標をお聞かせください。
「ひとりでも多くの選手を育てて一軍に送り、今シーズン、もしくは何年か後に優勝旅行に行きたいですね。そこで、ファームから這い上がった選手たちを『よく頑張った』と思いっきり褒めてあげることを、今は夢見ています」
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