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高卒2年目もずば抜けている清宮と村上。
敵も味方も絶賛する凄さとは

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

 プロ野球セ・パ交流戦が開幕した。日本ハム×ヤクルトが札幌ドームで6月4日から3日間にわたって行なわれ、清宮幸太郎と村上宗隆が一軍の舞台で初めて顔を合わせたことで注目を集めた。

 村上は3試合連続打点を挙げるなど活躍。一方の清宮も3戦目に2安打1打点でチームを勝利に導いた。"高卒2年目のスラッガー"ふたりは、互いに存在感を示した。

高卒2年目ながらチームの主軸として活躍する清宮幸太郎(写真左)と村上宗隆高卒2年目ながらチームの主軸として活躍する清宮幸太郎(写真左)と村上宗隆 第1戦の試合前練習では、ともに多くの報道陣に囲まれ、高校時代(1年時の5月)に練習試合で初めて出会った時のお互いの印象について聞かれていた。

*清宮は、早稲田実業高校(東京)。村上は、九州学院高校(熊本)

「体がデカいというのが最初の印象でした」(清宮)

「存在は会う前から知っていたのですが、僕も(清宮への)第一印象はデカいなと思いました。あの日、早実戦で打ったホームランが高校での1本目だったので記憶に残っています」(村上)

 試合は、清宮が「6番・DH」、村上は「5番・ファースト」で先発出場した。

 まずは村上が札幌ドームに集まった観客の度肝を抜いた。2回表、ワンアウトで打席に立つと、先発・上沢直之の投じた初球、外角低めの144キロのストレートをセンター中段へと叩き込んだ。推定飛距離130メートルの特大ホームランだった。試合後、村上は次のように語った。

「打つ体勢は整っていたので、来たボールにしっかりとコンタクトできました。チームとして、先制点がほしいなかで、いいホームランになったと思います。そのあとの打席では四球も取れましたし、ああいう打席は大事。僕は毎日が勝負なので、チームの勝敗に関係なく、1打席1打席を大事に集中していきたいです」

 上沢は村上との対戦をこう振り返った。

「投げたボール自体はそれほど悪くなかったと思います。村上くんについては"すごい"とは聞いていたのですが、高卒2年目の選手がこの球場のセンター中段に飛ばすんですからね。思っていた以上にすごいバッターでした。あのホームランはすごかったです」

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