DeNAラミレス監督の「頑固采配」を
支える、筒香ら選手との深い絆 (4ページ目)
そして青山コーチは、筒香の存在感の大きさを口にする。
「筒香がキャプテンとして引っ張ってくれたからこそ、今のチームがあるんです。私は他球団にいた経験もありますが、このチームは本当にチームワークに長けている。もともと個々の力があるというより、チームワークによって個々の力を引き出している。そこは監督も理解していて、力を発揮できる状況をつくり上げていると思いますね」
1998年の日本一のメンバーと比べてどうなのか。当時、青山コーチは外野守備走塁コーチとしてチームを支えていた。
「あのときは若手からベテランまでがバランスよく在籍していて、言ってみればイケイケで個々の力が集結したチームでした。今のチームは、若い同世代の選手が多く、チームワークがカラーになっていて、時代的にも今の選手たちに合っているのかなと思いますね。まだまだこれからのチームですし、監督の指導のもと、これからもっと強くなっていくと思いますよ」
クライマックスシリーズ(CS)進出を決めた10月1日、再び4番となった筒香は試合後、ラミレス監督について聞かれると、次のように答えた。
「常にいい雰囲気でやらせてもらったと、選手全員が感じていると思います。監督自身、チームの調子がいいときも悪いときもまったく変わらなかったので、選手たちは迷わずにプレーできた。自分たちにはわからない苦しみを背負い、我慢していることもたくさんあったと思うのですが、それを表情や言葉にまったく出さない。本当に尊敬できる方ですし、すごい監督だなって思います」
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