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DeNAラミレス監督の「頑固采配」を
支える、筒香ら選手との深い絆

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「自分の信念を貫く監督です。とにかく選手たちを強く信頼していて、そういった部分では頑固者かもしれません。バントをしないなど、いろいろと批判を受けましたが、ラミレス監督はそれを承知の上で、データに基づいて采配しています」

 そう語るのは、今シーズンからアレックス・ラミレス監督の右腕として横浜DeNAベイスターズを支えた青山道雄総合コーチである。

DeNAを2年連続Aクラスに導いたラミレス監督DeNAを2年連続Aクラスに導いたラミレス監督 昨シーズン同様3位で2年連続Aクラス入りを決めたDeNAだが、特筆すべきは昨年の借金2から今季は貯金8と増やし、16年ぶりに勝率5割以上を記録したことだ。「どうスタートするのかではなく、どう終わるかが大事」とラミレス監督は常々語っていたが、まさにそれを証明したシーズンとなった。

 レギュラーに固定した宮﨑敏郎が首位打者を獲得するなど大当たりの起用もあったが、その一方で常識外れともとれる采配も目立った1年だった。

 シーズン序盤、なかなか調子が上がらなかった桑原将志を1番で固定し続け、同様に不振の倉本寿彦を9番で起用し、8番にはピッチャーを入れた。さらに6月下旬には筒香嘉智を4番から3番に配置転換するなど、その采配はたびたび物議を醸(かも)した。

 青山コーチはこれらの決断について、次のように語る。

「当然、我々としても意見を言わせてもらいましたが、最終的に決断するのは監督ですし、なぜこのような起用をするのか、きちんと説明は受けています。結局、責任はベンチが取ることですし、きっと監督には確信があったのだと思います」

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