次のヤクルト監督は誰が適任か。燕ファン31人の意見は3人に割れた (5ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 今季、西浦直亨は開幕スタメンを果たすも結果を残せず、苦しいシーズンを過ごしていたが、ここにきてようやく強い打球が目立つようになってきた。

「試合を見にきてくださるファンの方がいるので、自分としてもいいプレーをしたいですし、結果も残したいのですけど......。言葉にするのは難しいというか......レベルアップしなければダメなのは間違いないので。今はちょっとずつですが、やることが見えてきました。残りのシーズン、やることは変わらないのですが、この苦しさを経験に、がむしゃらにもがいてやっていきたいです」

 山崎晃大朗は真中監督と同じ日本大出身で、背番号も現役時代の真中監督と同じ「31」を背負った。

「監督の前で成績を残したいという気持ちは変わらないです。『(自分を)使い続けてよかった』と思ってもらいたい。そのためにも残り試合でしっかり数字を残したいですね。それが来年につながることにもなりますから」

 午後1時を過ぎると、ヤクルトの選手による早出練習の打球音が聞こえてくる。奥村は森岡良介コーチを相手に「ショートゲーム(短い距離から投げるバッティング練習)」で快音を響かせる。西浦はマシンを相手に黙々とバットを振り、試合後にはベンチ裏の鏡の前で大松尚逸と一緒になって素振りを続けている。山崎は、杉村繁チーフ打撃コーチ、七條祐樹打撃投手の上げる230球のトスを黙々とネットに打ち返す。後半戦、出場機会を与えられたこの3人が、真中監督の「素晴らしい置き土産」になってくれることを願うばかりだ。

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