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大谷翔平ロングインタビュー。
届かなかったWBC、無念の思いを激白 (2ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Sportiva

── 打つこと、走ることは可能という判断だったということ?

「もちろん骨棘があるのはなにも変わらないわけですし、そう考えると、ランニングも打つことも、それなりの負担はかかってきます。でも、骨棘があっても収まりがいいと、痛むこともなく動ける状態というのがあって、それが日本シリーズ前の状態でした。痛みが出てくるというのは、骨棘の収まりが悪くてぶつかるという状態なので、収まりさえよくなってくれれば、WBCにも出られるんじゃないかという判断で、ここまで引っ張ってしまいました」

── 年明け、ダルビッシュ有選手とトレーニングしたとき、キックボクシングをしていたのもよくなかったのではないか、などという話も取り上げられていますが、それも影響はあったんですか。

「いや、あのときは足首の状態はよかったんです。そもそも(キックボクシングも)アップみたいなものだったので、それほど(強度が)強いわけでもなかったですし、きっとよくなると思ってずっとやってきて、実際によくなっていた時期だったので......」

── 骨棘というのは、そのとげが収まって神経に触らないでいてくれれば痛みが出ないと聞いたことがあります。そういう状態が続けば、ある意味、ごまかしながら動けちゃうということにもなりますよね。

「そうですね。ただ、(とげは)あるということに変わりはないので、結局、痛くないように投げたり、痛くないところを探してしまって、そういうことが原因となって他のところに(痛みが)来ることもありますから、やるに越したことはないですし、取るに越したことはないんですけど、難しいですね。シーズン前なだけに......」

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