里崎智也のCS予想「キーマンは柳田。ロッテの不敗神話も注目です」 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「ロッテには防御率1位の石川と、涌井がいます。2戦目までを考えれば五分だと思います。ただ、3戦目までもつれてしまうと、ソフトバンクが圧倒的有利になります。ロッテは3戦目に唐川かスタンリッジ......。ロッテにしてみれば2連勝で終わらせたいところでしょう。とはいえ、シーズン終盤の涌井のピッチングを考えたら、すんなり2連勝するのは厳しい感じがします」

 続いて里崎氏がもうひとつポイントに挙げたのが、キーマンとなる選手の復調具合だ。最初に名前が挙がったのが、ソフトバンクの柳田悠岐だった。

 今シーズン、柳田はロッテ戦で打率.366、5本塁打、21打点と、得意としている。しかし、9月1日の西武戦で右手薬指を骨折。なんとかCSには間に合いそうだが、どこまで回復しているのかはわかっていない。

「出場するにしても、守備につくのか、それともDHでの出場なのか。打ったときに痛みはないと言っていましたが、投げることに支障はないのか。スローイングに影響があるのであれば、得点圏に走者がいて柳田選手のところに打球が飛ぶと走られまくります。DHに入るのではあれば、誰が守備につくのか。それだけでも全然違ってきますよね」

 一方のロッテは、戦列を離れていた救援陣が次々と復帰。春先を支えた強力リリーフ陣が戻ってきた。しかし、里崎氏は次のように指摘する。

「名前だけ戻ってきても意味がないんですよ。内(竜也)は4月の頃は150キロを連発していましたが、復帰後は145キロ前後ですからね。西野(勇士)にしても同じことが言えます。万全の状態で戻ることが大事なんです。4番のデスパイネもレギュラーシーズン最終戦に出場しましたが、手首の状態はどこまで回復しているのか」

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