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高橋尚成が占う巨人対DeNA
「慎之助と筒香、4番で勝負は決まる」

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 10月8日からセ・パともにクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが始まる。セ・リーグは巨人と初めてCSに進出したDeNAが激突。広島への挑戦権をかけた戦いを制するのはどっちなのか? 現役時代、巨人、DeNAの両チームでプレーしたことがある高橋尚成氏にセ・リーグCSファーストステージの行方を占ってもらった。

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高橋氏がキーマンに挙げた巨人の4番・阿部慎之助高橋氏がキーマンに挙げた巨人の4番・阿部慎之助 まずDeNAがCSに進出できた要因ですが、やはり先発陣の充実にあると思います。2ケタ勝利を挙げた山口俊を中心に、サウスポーの石田健大や今永昇太といった若手選手が活躍したことが大きかった。元々、打撃に関しては筒香嘉智を中心に力がある選手が多かったので、投手陣が整備されればCSも決して夢ではないなと思っていました。

 特に5月の月間MVPを獲得した石田は、昨年DeNAのファームで一緒に過ごす時間が長く、いろいろなことを話したのですが、以前に比べコントロールがよくなったところに成長を感じました。右バッターに対するインコースへのストレートは、強気に投げることができ重要な武器になっています。チームとしてもキャッチャーのリードによるところはありますが、投手陣全体がしっかりと内角を攻めることができるようになったのは大きかったと思います。

 一方の巨人ですが、今シーズンは戦力が整わないなかでの戦いを強いられましたが、やはり個々の選手の経験値が高く、「勝ち方を知っているな」といった印象です。毎年上位にいて優勝を争うチームとはいえ、(高橋)由伸監督の苦労は大きかったと思います。そういう意味では、粘り強く采配をして、この位置(2位)につけたということに意味があると思います。

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