ラミレス監督が明かす、CS初進出へのキーマンと「筒香の将来」 (2ページ目)

  • 村瀬秀信●文 text by Murase Hidenobu
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

―― 現在は、石川雄洋選手にファーストが本職の宮崎敏郎選手。途中入団したエリアン選手の争いになっています。

ラミ 本来の守備力でいえば石川がレギュラーにならなければいけないのですが、打撃で結果を残せていませんからね。前半戦は宮崎をセカンドで起用する機会が多くなりました。しかし宮崎が正二塁手なのかといえば、まだそうではない。彼は今まで1年間を一軍で過ごしたことがありません。そのなかで2週間連続で試合に使ったらどんなリアクションをするのか、不明な部分もあります。そして勝ちにいくのであれば、試合の終盤で守備を交代しなくてはいけないということもある。前半戦の最後はエリアンもセカンドで使い始めましたが、これからもファースト、サードの選手とバランスを取りながら上手くローテーションしていかなければいけないと考えています。

―― 打線の方では、シーズン前は梶谷選手を2番に起用する構想で、攻撃的な打線を想定していましたが、梶谷選手の故障で方針変更を余儀なくされました。

ラミ そうですね。試合に実際に起用してみて、はじめてわかったんです。彼の価値を活かせるところはバントやエンドランなどを求められる2番じゃない。適性は1番か3番。または6番か7番だと思います。

―― 現在、2番打者は石川選手、エリアン選手などが起用されていますね。

ラミ よく、2番打者のところで『誰を出してもいいだろう』などと言われますし、もしかしたら多くの人が注目していない打順かもしれません。ですが僕は2番打者というものは、チームで最も細かい仕事が求められる重要なポジションであると思っています。その分、少しタフな状況ではあるのですが、やはり2番打者としてベストの選手は石川なのだろうと思っています。

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