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オランダ人のバンデンハークは
なぜ「無双の先発投手」になれたのか? (5ページ目)

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 2015年には福岡ソフトバンクホークスと契約を交わし、15試合に先発して9勝0敗という圧巻の成績をおさめ、チームの優勝に大きく貢献した。昨年のオフ、契約満了となったジェイソン・スタンリッジ(現・ロッテ)と再契約しなかったのは、バンデンハークの著しい成長があったからだろう。

 今年で4シーズン、メジャーから遠ざかっているバンデンハークだが、やっと自分自身が目指していた姿になりつつあるという。

「勝ち、負けはまったく関係ないんです。今は、1試合1試合、やるべきことに集中しています。その積み重ねが成功を生むと思っています。試合が終われば、それで終わり。結果に縛られることはありません。そうではなく、次の準備をするだけです。今は、その一瞬に全力を注いでいます」

 野球が盛んな国から来たわけでもなく、2002年までピッチャーでもなかったバンデンハークが、ようやく先発投手として、力をみなぎらせ進み出した。その視線の先には何が映っているのだろうか。

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