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中日の新大砲・ビシエドはウッズ、ブランコを超えられるか?

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 中日の新外国人、ダヤン・ビシエドが開幕から驚異的なバッティングを披露している。ここまでの成績を見てみたい。

打率=.425(セ・リーグ1位)
本塁打=4本(同1位タイ)
打点=8点(同5位タイ)
※4月6日現在

メジャー5年間で通算66本塁打を放ったダヤン・ビシエドメジャー5年間で通算66本塁打を放ったダヤン・ビシエド

 数字もさることながら、強く印象に残るのが打撃内容だ。3月25日の阪神との開幕戦(京セラドーム)では、第2打席で谷繁元信監督が「見た? 打ったと思ったら、もうショートが捕っていた」と声を弾ませるケタ外れのショートライナーを放つと、第5打席に来日初本塁打。

 26日の試合では2試合連続ホームランを含む3安打と来日初の猛打賞を記録。さらにその翌日は、藤川球児(阪神)からバックスクリーン上段に飛び込む大アーチ。新外国人選手の開幕からの3試合連続アーチは史上初の快挙だった。

 さらに4月2日のヤクルト戦(神宮球場)では、石川雅規の低めのシンカーを「こすった」と本人も首をひねって走り出した打球だったが、レフト最前列に飛び込むホームラン。パワーの違いを見せつけた。

 1989年、キューバで生まれたビシエドは、15歳にしてキューバ国内リーグに出場。08年にアメリカに亡命し、10年にシカゴ・ホワイトソックスと契約を交わした。12年にはシーズン25本塁打を記録。その後も、13年に14本塁打、14年に21本塁打など、メジャー5年間で66本塁打をマーク。なにより魅力なのは27歳という年齢で、中日がビシエドを獲得した際、他球団の関係者は「本当に来るのか?」と驚きを隠せなかったという。

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