阪神・岩田稔、いらん子扱いから「アイツやりよる」と思わせたい (6ページ目)

  • 岡部充代●文 text by Okabe Mitsuyo
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

―― いまはもう“いらん子”じゃないですよ。金本監督も「エースになる可能性は十分にある」と言っていました。

「監督はそう言ってくれているかもしれないですけど、そう思っていない人たちに、『アイツ、意外とやりよったな』と思わせたいですよね。周りが思っていないことをしてみたいです。ノーヒット・ノーランとかも1回くらいはしてみたいですし」

―― 岩田投手は1型糖尿病の子どもたちを甲子園に招待したり、勝利数に応じて研究基金への寄付もしています。同じ病気と闘う人たちのために頑張りたいという気持ちもあるのでは。

「1型の人たちには期待されているんでね。その期待には応えたいなと思います。僕が試合で投げている姿を見た人たちが、『岩田がやれるなら私たちにもできる』と、そんな感じになってほしい。どんどん新しいことにチャレンジしてほしいので、僕のプレーで心を動かせるような選手になっていきたいなと思います」

―― それができる立場ですしね。

「しないといけないと思っています。自分の仕事の特徴を生かして。そのためにも、みんなが思ってないことをやれるように頑張ります」

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