山本昌×山﨑武司「いつか強いドラゴンズを復活させたい」 (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

山﨑 ただね、僕の中ではアイツには絶対に負けたくないって張り合いましたよ。チームリーダーとして立浪が引っ張るなら、オレは成績で引っ張る。そんな気持ちでやってきたという自負があるんですよ。だから、どこまで行ってもドラゴンズの山本昌であり、ドラゴンズの立浪和義であるように、ドラゴンズの山﨑武司と言われたいと思ってやってきました。だけど結果として、僕は外に出ることになってしまった。

山本 でも、仙台で"楽天の山﨑武司"と言われた。

山﨑 はい。だから、仙台の人たちに"楽天の山﨑"と言われたときは、心からうれしかったし、心地よかったわけですよ。そういう存在になるのが、僕らの最終的な意義になってくるわけじゃないですか。そんな中でね、山本さんは32年間も同じ球団で現役を続けるっていうとんでもないことをやってしまったわけですよ。まあそれだけの成績を残したということですけどね、これはもう羨ましすぎますよ。

―― ドラゴンズの黄金時代を知り、ドラゴンズ愛に溢れたおふたりとしては、やはりここ数年の結果が出ないドラゴンズに対しては忸怩(じくじ)たる思いを抱かれているのでしょうか?

山﨑 腹立ってますよ。

山本 そりゃあ、下位にいるんだから悔しいよ。オレは32年間現役をしてきたけど、3年連続Bクラスって初めてのことなんだよね。

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