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パ・リーグCS展望。カギを握るロッテ涌井秀章の起用法 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「ここに来てロッテは、清田育宏、クルーズなどの主力がケガをしました。それに骨折していた角中勝也が復帰するようですが、どこまでいい状態で戻って来られるのか不安があります。一方の日本ハムは、近藤健介(打率.326、60打点)が急成長し、34本塁打を放ったレアードの長打力もロッテにとっては脅威です。投手陣を見ても、ロッテは確実に計算できる先発が、涌井秀章と石川歩のふたりしかいない。ここがウィークポイントだと思います」

 選手時代はソフトバンクで活躍した本間満氏も両チームの先発陣がポイントになると言った。

「ファーストステージは2戦先勝の、まさに本当の短期決戦です。日本ハムは大谷翔平、メンドーサ、吉川光夫という3人の先発投手の名前が出てきますが、ロッテは大舞台を任せられる経験豊富なピッチャーが涌井しかいない印象があります」

 その涌井だが、10月6日のシーズン最終戦となる楽天戦に先発し、137球の熱投で大谷と並ぶ15勝をマーク。大谷と最多勝のタイトルを分け合った。だが、これによって大きな問題が生じてしまった。

「ファーストステージの初戦は中3日になってしまうので、涌井の登板は難しくなりました。もしロッテが初戦を落とした場合、中4日で涌井を投げさせるのか。いずれにしても初戦にエースをもって来れないロッテは厳しくなったと思います」(本間氏)

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