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「ソフトバンク黄金時代」を予感させた上林誠知の衝撃弾 (4ページ目)

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro
  • photo by Kyodo News

 ただ、上林が憧れるのは同じ背番号51の大打者だ。

「僕はずっとイチローさんに憧れて野球をやってきました。だからホークスで背番号51をもらえて嬉しかったし、イチローさんも今年から51番に戻ったので嬉しいですね」

 満塁弾翌日の26日も同じく「9番ライト」でスタメン出場し3打数1安打。ソフトバンクは勝って今季5度目の5連勝。貯金を今季最多の39、優勝マジックは「22」とした。

 上林もそうだが、8月18日には22歳の千賀滉大(せんが・こうだい)がオリックス戦で金子千尋に投げ勝って5年目での先発初勝利をマークしたり、同23日の楽天戦では途中出場の福田秀平が同点の9回に松井裕樹から決勝となる1号2ランを放ったり、ニューヒーローが次々と登場している。工藤監督は言う。

「起用が当たっている? それは選手の頑張りだよ。このチームはみんな、いつ出番が来てもいいような準備ができている」

 それも当然だが、今のホークスには積極的な失敗ならば絶対に責められないというプラスの雰囲気が完全に出来上がっている。今年のソフトバンク、強いはずである。

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