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解説者がイチ押しする「2015年プロ野球、期待の7人」 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

野口寿浩(元ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜)

「オリックスのドラフト4位ルーキー・高木伴(投手/右投右打)は、面白い存在になるというか、キャンプ、オープン戦を見て、唯一、受けてみたいと思ったピッチャーでした。これからの使われ方はわかりませんが、私は中継ぎが面白いと思いました。ロングリリーフもできそうですし、セットアッパーとしても十分機能するような気がします。

 何といってもテンポが素晴らしいし、独特のキレがあるように思えます。彼と対戦した打者が、不思議そうに首をかしげている姿を何度も見ました。おそらく、腕の振りとボールが一致していなかったのでしょうね。打者はタイミングを取るのにひと苦労している感じでした。オリックスは投手陣、特にリリーフ陣が強力なチームです。その中に十分入っていけるだけの資質はあると思います」

金村義明(元近鉄、中日、西武)

「キャンプ、オープン戦を見て、いい仕上がりを見せていたのが阪神です。鳥谷敬を筆頭にチームの雰囲気も良く、昨年の日本シリーズで負けた悔しさがいい意味でチームを変えたような気がします。その阪神の中で気になる選手が、島本浩也(投手/左投左打)です。昨年オフに育成選手から支配下登録されたのですが、とにかく腕の振りが素晴らしい。

 島本は、身長176センチと決して体に恵まれているわけではないのですが、右打者にはインコースのクロスファイア-、左打者には鋭く曲がるスライダーを武器に思い切り投げ込んでくる。左右に関係なく抑えることができますので、7回、もしくは8回の1イニングを任せることができると思います。経験を積めば、巨人の山口鉄也みたいな存在になるかもしれません。それぐらい期待したい選手です」

 はたして、この中からブレイクする選手は出てくるのか。この7人に注目しつつ、ペナントレースの行方を見守っていきたい。

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