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黒田博樹の覚悟「野球人生がいつ終わっても、悔いはない」 (5ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 梅田雄一●写真 photo by Umeda Yuichi

桑田 今も球数少なく、点差もあれば最後まで行けるでしょう。メジャーでも完投しなかったわけじゃないしね(黒田はメジャーの7年間で6完投)。

黒田 そうですね。確かに球数によっては最後まで投げられますけど、でも、その4日後にガタッと調子を落としてしまうなら完投しないでくれというのがメジャーの感覚でした。完投しても、次の登板でダメなら、もう行かせてくれとは言えない雰囲気はありましたね。

桑田 ただこれからは、意気に感じる野球と対極の野球を日本に伝えることも大事になってくるんじゃないかなと思います。

黒田 アメリカのローテーションが中4日で行けるのは、休みなしの連戦だからということもありますよね。日本は週に一回休みが入るので、中4日で回すのは難しいかもしれません。

桑田 さて、セ・リーグの去年のチャンピオンはジャイアンツです。データを見ると、黒田くんの対ジャイアンツ戦は20勝17敗、渡米前の4年に限れば、13勝3敗......ジャイアンツ戦に対する意識はどうですか。

黒田 ジャイアンツはいつの時代もいいメンバーが揃っているので、投げるのも大変です。でもその分、倒し甲斐のあるチームだと思っていますし、自分もジャイアンツと戦うことで育ててもらったというか、大きくさせてもらった部分があると思いますから、今年も同じ気持ちで投げたいと思います。

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