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黒田博樹の覚悟「野球人生がいつ終わっても、悔いはない」 (2ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 梅田雄一●写真 photo by Umeda Yuichi

桑田 メジャーでは中4日のローテーションで回っていましたけど、日本ではどういう感じでローテーションを回っていけそうですか。

黒田 僕自身は中5日でも大丈夫かなとは思っているんですけど、チームの方針もありますからね。ただ、この年齢になって中4日でローテーションを回っていくというのはものすごく大変だということは感じています。そう考えると、中5日でも6日でも、自分にとっては間隔があくことはいい方向に行ってくれるんじゃないかなと思っています。

桑田 もし中6日でいけば、メジャーでは封印していた完投への意識も変わってきますか。

黒田 そこは年齢のことを考えれば、どこかで抑えないといけない部分もあると思います。若い頃のように「行かせて下さい」「最後まで行けます」と言って投げ続けても、それが結局はマイナスになることもあるので、そこの見極めというのは大事じゃないかなと思います。

桑田 メジャーを経験している分、その見極めはシビアになってくるかもしれませんね。

黒田 そうですね。ただ、やっぱり日本ではまだ8回、9回、完投するのが美学だという考え方は根強いと思うので、そこのバランスというのは難しいでしょうね。それでも、気持ちだけで行っても、結局、打たれて負けてしまえば、チームにとっては絶対にマイナスになる。そのあたりのバランスというのは、監督、コーチとしっかりコミュニケーションをとっていかないといけないんじゃないかなと思います。

桑田 僕も現役時代、1-0でリードしている7回に2点を取られて逆転されたら『7回KO』なんて書かれました(苦笑)。

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