2015.02.11

10勝も現実味。楽天・松井裕樹「2年目の進化」

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 楽天・松井裕樹のプロ2年目の闘いが始まった。沖縄・久米島キャンプ初日からブルペン入りし、ストレートを主体にスライダー、チェンジアップを織り交ぜ、68球を投げ込んだ。「50球くらいでバテました」と語った松井だったが、その表情には充実感が漂っていた。

キャンプ初日からブルペンに入るなど順調な仕上がりをみせている松井裕樹

 楽天OBで久米島キャンプを訪れた山﨑武司氏は、2年目の松井に大きな期待を寄せた。

「キャンプ初日のブルペンを見ましたけど、高校時代の躍動感が戻っていました。昨年は、とにかく投げることに一生懸命で、 フォームもリリースポイントも安定していなかった。そのため、何とかストライクを取ろうとボールを置きにいっている印象がありました。でも今年は体つきもよくなっていましたし、腕の振りにしても迷いがなく、リリースポイントのバラつきも少なかった。それに、彼が話す言葉の端々から明るさが伝わってきます。プロの水に慣れてきたんでしょうね」

 山﨑氏の話を聞いて、昨年オフに松井が言っていた言葉を思い出した。

「来シーズン(2015年)が楽しみなんです。プロで1シーズンを戦うことがどういうことかわかったので、去年のいま頃抱いていた疑問や不安はまったくありません」

 そう話す松井の口調は、強がっているわけでもなく、背伸びしているわけでもなく、実に自然だった。

 さて、昨年のキャンプでは松井に大きなスポットが当たったが、今年のキャンプで注目を集めているのがドラフト1位ルーキーの安樂智大(済美高)だ。