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阪神・松田遼馬「もうベテランに頼っていられない」 (4ページ目)

  • 岡部充代●文 text by Okabe Mitsuyo
  • 横山雅樹●写真 photo by Yokoyama Masaki

―― スピードへのこだわりは?

「バッターを打ち取るのがピッチャーとしての仕事であって、スピードが出ても打たれたら意味がないんですけど、ファンの方も楽しみにしていると思いますし、自分の持ち味でもあるので、そういうのも意識してやっていきたいなと思いますね」

――投げた後、球速表示を見ることはありますか。

「たまにありますね。自分の調子のバロメーターなので。球が走っているときはどんどん押していって、調子が悪いと思うときはコースを狙ったり、というのを考えながら去年は投げていましたので……」

―― 昨年はCSと日本シリーズという大舞台を経験しました。

「そういう舞台で投げる機会はなかなかないので、投げられたこと自体がいい経験になりました。短期決戦は負けられない、負けたら不利になるという緊張感があり、選手みんなの気持ちの入り方も違うので、本当にいい経験になったと思いますね」

―― 一度経験したことで、「もう一度、あの舞台へ」という思いが強くなったのでは?

「日本シリーズで最後、負けてしまった時は、目の前でソフトバンクの選手が喜んでいるのを見て、来年は自分たちが喜びたい、という気持ちにやっぱりなりましたね」

―― 日本一に向けて、今年の抱負をお願いします。

「ケガをしないのは当たり前なんですけど、自分にとってはそこも目標というか、2年続けて失敗しているので、まずはケガをせずにシーズンを通して1年間しっかり一軍でやりたいですね。50試合以上は投げたいなと思います」

―― いつまでも40歳近い先輩たちに頼ってはいられませんね。

「本当ですね。今年はやります!」

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