阪神・松田遼馬「もうベテランに頼っていられない」 (3ページ目)
―― 2年目に活躍した時、『ポスト球児』という文字が新聞紙上に躍りました。憧れていた投手の「ポスト」と言われることをどのように受け止めていましたか。
「まだまだそんなレベルじゃないんで、自分としては『ポスト』ではないなと思っているんですけど……。でも、いつか実力をつけて『ポスト球児』じゃなく、『松田遼馬』と言ってもらえるような選手になりたいと思っています」
―― 今年もクローザーには呉昇桓(オ・スンファン)投手がいるので、セットアッパーのポジションを狙うことになると思います。ここ数年、このポジションは福原投手や安藤投手といったベテランの方が担っています。
「ベテランの方が去年もその前も50~60試合も投げられていて、そこを自分のような若い力がカバーできたら優勝に近づけるんじゃないかなと。セットアッパーじゃなくても、本当にしっかり一軍でプレイできたらいいなと思いますね」
――ベテランがうかうかしていられない活躍を期待しています。「もう、休んでいてください」と……。
「そう言えるくらいになりたいですね」
―― そのためにはケガをしないことが大前提ですが、技術的な部分でレベルアップしていきたいポイントはありますか。
「いっぱいあるんですけど、やっぱり真っすぐが持ち味なので、真っすぐの精度を上げていきたいですね。球速もまだ上がると思いますし、キレであったり、コントロールもまだまだなので、そういう部分をしっかりレベルアップしていきたいと思っています。もうひとつはチェンジアップかフォークか、もうひとつ球種が欲しいので、ここをしっかりキャンプで取り組んでいきたいですね」
―― 秋季キャンプで臨時コーチを務められた大野豊さんとチェンジアップの握りが同じだったそうですが、何かコツのようなものは教えてもらえたのでしょうか。
「真っすぐと同じ感じで腕を振って投げれば、握りが違うから勝手に落ちてくれると。変にチェンジアップだと思いすぎるなと言われましたね」
―― フォークは指が短くて難しいかもと言っていましたが、継続して取り組みますか。
「両方を練習して、どちらかいい方をシーズンでは使いたいなと思っています。今のところ感覚的にはチェンジアップの方がいいかなと思いますけど、練習して、どちらがよくなるかはまだまだ分からないので、キャンプでしっかりやっていきたいなと思います」
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