プロ野球選手100人「人生を変えたスポーツ漫画」 (3ページ目)
【ロッテ編】
加藤翔平(23歳)
「野球漫画はほとんど持っています。その中で一番好きなのは『4P田中くん』(※12)。すごい古い漫画ですけど、『Dreams』と同じ作者なんですよね。これは父と母が初めて買ってくれた漫画でもあるんです。父が1巻をパラパラと読んで『これにしよう』と選んでくれまして、全巻揃っています。
主人公の田中球児のように、僕も小学生のころは小さかったんですよ(現在183センチ)。球児には、人の何倍も努力しないと上手くはなれないんだ、と小学生なりに学ばせてもらいました。とにかく練習は、親も厳しかったですし、球児ばりにやりました。漫画を見て、スイングするにしてもコンパクトにしてみたり(笑)。
好きな選手は、伊坂どん、ボブどん、そして佐竹どん、も好きですが、やはり球児が一番ですね」
今江敏晃(30歳)
「小さいころは『名門!第三野球部』でしたね。主人公の檜あすなろが、いじめられっこで、そこから野球やってどんどんと這い上がっていく。そこに勇気をもらいました。
プロに入ってからは『MAJOR』です。そのころには息子もいたので、一緒に見ていました。単行本もDVDも揃ってます。打席の入場テーマ曲もお願いして、MAJORの主題歌にしてもらいました。特に幼稚園編とリトルリーグ編が好きですね。茂野吾郎のお父さんが、プロ野球選手だったんですが、ギブソンのデッドボールを頭に受けて亡くなってしまった。それを忘れられない吾郎が、いつかはギブソンと対戦して……。自分も息子がいて家庭を持っていたんで、そういうところに感動しちゃって。
そして、大会で肩が痛いのに無理して投げて、結果的にもう投げられなくなってしまったのに……でもそれは仲間のためだから、自分はどうなってもいいんだと。野球だけでなく仲間や家族を大切にするところに惹かれましたよね」
福浦和也(38歳)
「『キャプテン』(※13)。 イガラシくんとか、いろいろなシーンで感動しました。チーム全体の話なんでそこが好き。誰が好きとかじゃなく、全員が好きですね」
鈴木大地(25歳)
「『タッチ』(※14)ですね。野球と恋愛の2つが進行していましたが、僕は野球の部分の方が好きでした。好きなのは上杉達也ですが、何度か読み返していると、読むほどに黒サングラスの監督(柏葉英二郎)の印象が変わってくるんですよ。最初は印象が悪かったんですが、実は野球をよく知っているので」
井口資仁(39歳)
「『キャプテン』ですかね。みんなも見てたし。僕もずっと見てました。好きなのはイガラシ。ちっちゃくて上手くて、みんなが目指そうとするところの選手でしたね」
3 / 6