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元同僚たちが語るルナ「誰もアイツの活躍に驚いてないよ」 (2ページ目)

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • photo by Nikkan sports

 だが、こうしたルナの活躍にアメリカで一緒にプレイしていた元チームメイトたちは誰ひとり驚いていない。そればかりか、「いつか爆発的な活躍をするのではないか」と思っていたというのだ。2006年にインディアンスでルナと一緒にプレイしたトラビス・ハフナー(元ヤンキース)は、次のように語った。

「今でもよく覚えているのは、ルナがどの方向にもうまく打球を飛ばすことができたことです。首位打者であることにまったく驚きはありません。ようやくレギュラーとしてプレイできる機会を得て、彼が持っている才能を発揮できたんだと思います。彼が活躍していると聞いて、すごく嬉しいよ」

 2012年のフィリーズ時代のチームメイト、フアン・ピエール(元マーリンズ)は「本当の意味で評価すべきなのは、中日のスカウトじゃないですか」と笑い、こう語った。

「よくルナを探し出し、彼の才能を引き出せたと思います。彼は本当に素晴らしい打者でした。だから、日本で活躍していると聞いても、驚いていません。アメリカ時代の彼は、出場機会に恵まれず、持っている力を発揮できなかった。ただ、それだけです。日本でのプレイを選んだことは彼にとって本当に良かったことだし、彼を見込んだスカウトにとっても大きいことだったと思います」

 打者として絶対的な能力を持っていると言われていたルナだが、結局、一度もレギュラーを獲得することはならなかった。

 現在、ミルウォーキー・ブルワーズでプレイするライル・オーバーベイも、ブルージェイズ時代のチームメイトだが、その前は敵としてルナの活躍を見ていた。そしてオーバーベイは、エドウィン・エンカーナシオン(現ブルージェイズ)を例に出し、次のように語った。

「僕が昔、ブルワーズでプレイしていた頃、同地区だったレッズ(当時)のエンカーナシオンと、カージナルス(当時)のルナはよく見る機会が多くありました。彼らが持っている能力は目を見張るものがありました。でも不思議なことに、いいスイングをしているのに、試合になると力を発揮しきれない選手が、じつはたくさんいます。このふたりは、ようやくそれをできるようになったのだと思います」

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