検索

交流戦開幕。セがパに勝ち越すための打開策はあるか? (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 状況が大きく変わってしまったのは2010年からで、この年の交流戦はパ・リーグのチームが1位から6位を独占し、セ・リーグは7位の巨人が勝率5割を維持するのがやっとだった。2011年も1位から3位までをパ・リーグのチームが独占。2012年こそ巨人がセ・リーグのチームとして初の優勝を飾り、対戦成績もパ・リーグ67勝、セ・リーグ66勝(引き分け11)と接戦と演じたが、2013年はパ・リーグ80勝、セ・リーグ60勝(引き分け4)と再びパ・リーグの圧勝に終わった。

 解説者の山崎武司氏はかつてこう語っていた。

「パ・リーグにはダルビッシュ有(現レンジャーズ)や岩隈久志(現マリナーズ)、杉内俊哉(現巨人)をはじめ、球界を代表する投手が揃っていました。彼らとの対戦を重ねることで、打者のレベルが上がっていったというのはあると思います。特にここ数年は、パ・リーグの方が力強さを持った選手が多いのかなという印象を受けますね」

 ここでパ・リーグがセ・リーグを圧倒しはじめた2010年以降の個人成績を見てみたい。

2010年
打率
1位 多村仁志(ソフトバンク).415
2位 坂口智隆(オリックス).389
3位 今江敏晃(ロッテ).385
3位 相川亮二(ヤクルト).385
5位 田中賢介(日本ハム).371

防御率
1位 前田健太(広島)1.05
2位 ダルビッシュ有(日本ハム)1.24
3位 マーフィー(ロッテ)1.33
4位 ケッペル(日本ハム)1.62
5位 山本省吾(オリックス)1.82

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る