2014.05.16

DeNAの大補強。「グリエル効果」を全力で考える!

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

 今シーズン、開幕前は例年と異なり下馬評の高かった横浜DeNAベイスターズだったが、結局出遅れてしまい、ここまで(5月15日現在)14勝24敗でセ・リーグ最下位に沈んでいる。だが、ゴールデンウィーク期間中の9連戦では6勝3敗と勝ち越すなど、復調の気配を見せている。

長年、キューバ代表の中軸として活躍しているグリエル。

 このいちばんの要因は中継ぎと抑えが固まったことだ。セットアッパーに長田秀一郎、ソーサ、そしてクローザーにはルーキーの三上朋也が抜擢された。リリーフ陣が固定されたことで、試合終盤に失点することが極端に減った。例えば、1点差ゲームを見ると、4月は3勝7敗だったが、5月は4勝0敗。つまり、接戦をものにできる投手力がついてきたというわけだ。

 ベイスターズに「長田→ソーサ→三上」といった、いわゆる”勝利の方程式”ができたのは、最後のAクラス入りとなった2005年に活躍した”クワトロK”(木塚敦志、川村丈夫、加藤武治、クルーン)以来となる。

 しかしベイスターズの真骨頂は、あくまでも攻撃力だ。巨人や広島に比べると投手力が非力なだけに、狭い横浜スタジアムを本拠地にするベイスターズはとにかく打ち勝つしかない。

 昨年はチーム打率、得点でリーグトップとなり、6年ぶりに最下位を脱出した。しかし、今シーズンはここまでチーム打率(.248)、得点(152)ともリーグ最下位。昨年打点王のブランコが故障で戦線離脱したことが大きいが、梶谷隆幸や筒香嘉智の台頭があってもこの成績というのは寂しい限りだ。

 そんな折、ベイスターズがキューバ代表のユリエスキ・グリエルと契約したというニュースが飛び込んできた。

 昨年の9月、NPB(日本野球機構)とキューバ野球連盟が友好協定を結び、キューバ選手の日本でのプロ活動が認められた。その第1号が巨人に入団したフリデリク・セペダだが、ベイスターズも昨年末からグリエル獲得に向け動き出していたのだ。